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これからの医療機関におけるコロナウイルス対策について

2023.03.10

                                                                 

第118回 新型コロナウイルス感染症対策 アドバイザリーボード(令和5年3月8日)が開催されました。

感染症上の類型変更を見据えた、今後の感染対策についての提言がありました。

医療機関と高齢者施設における新型コロナウイルス対策についての見解

                                                                 

今回はこちらの内容から医療機関におけるコロナウイルス対策について抜粋します

                                                                 

                                                                 
感染対策の基本

 手指衛生などの標準予防策、マスクの適切な着用十分な換気

 重症化リスクの高い人たちが集まる医療機関や高齢者施設では感染対策を続ける

 重症化リスクの高い方々はワクチン接種を最新の状態に保つ

                                                                 

Q  医療機関や高齢者施設において、日常的にマスクを着用する必要がありますか?

→ 重症化リスクの高い方々が集まる場所では、サージカルマスクを着用することが望ましい

  個室や個人のベッド上、利用者の出入りの少ない施設ではマスクを外しても可

  医療・介護従事者は常にマスクを着用して業務にあたる

  認知症や基礎疾患の状態などマスク着用困難な場合はマスク着用を強要しない

                                                                 

Q  医療機関や高齢者施設におけるエアロゾル感染対策はどのように行いますか?

→ できるだけ室内での密集を避けることと、効果的な換気を実施する

  施設内の換気は機械換気を常時運転し、CO2 モニターを用 いて1000ppm 以下とする

  十分な換気効果が得られにくい空間では空気清浄機を活用する

                                                                 


Q 感染者の診療やケアにあたる際には、どのような感染対策が求められますか?

→ エアロゾル曝露がある状況(検体採取など)では N95 マスクを着用

  外来診療など短時間の接触で室内換気が良好な状況では、双方がサージカルマスクを着用

  診療者はフェイスシールドなどにより目を保護する

  身体密着がなければガウンやエプロンなどは不要

  使い捨ての手袋を使用することが望ましいが、速やかにアルコール消毒や手洗いができれば不要

                                                                 

Q 発熱患者の外来診療については、他の外来患者と分ける必要がありますか?

→ 可能な範囲で分離する

  発熱患者に限らず、診療所内ではサージカルマスクを着用を促す

                                                                 


まとめ

 リスクが低い状況においてはCOVID-19対策が緩められました

 エアロゾル発生がない状況であれば、双方サージカルマスクで可となります

 未発症のCOVID-19の方もおられるため、クリニック内ではマスク着用をお願いします

                                                                 

第118回(令和5年3月8日) 新型コロナウイルス感染症対策 アドバイザリーボード 資料3-10

厚生労働省